古くて新しい沖縄の大衆食堂

沖縄大衆食堂 ABCD

ABCDはこんなお店です。

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きんじょうのメニュー

きんじょうのメニュー
 
 ABCDのメニューは基本沖縄の伝統的な料理です。と言っても琉球王朝の料理ではありません。(笑)戦後、復興と共に庶民に愛された大衆食堂の料理です。

 沖縄の食べ物は基本ボリュームたっぷりですが、ABCDもその点はまけていません。Aランチはもちろん他のメニューもどこにも負けないボリュームです。

 しかし、私たちがそれよりももっと重要視していることは美味しさです。トンカツは今は非常に少ない県産豚を使っていますし、沖縄そばにも徹底したこだわりをもって作っています。

 昔ながらの沖縄料理を守りながらも、和食の美味しさを取り入れ、より美味しい沖縄の料理を提供していこうと考えています。

人気メニュー 一番はスキヤキ

人気メニュー 一番はスキヤキ
お店の一番人気はスキヤキです。「すき焼き」は鍋で牛肉とネギ・春菊・焼き豆腐・シラタキなどをを焼いたり煮たりし、生卵にからめて食べるものですよね。

 内地では鍋物の一種で家族や仲間と鍋を囲んで食べるものです。だから食堂で一人ですき焼きを食べるなんてあまりないことです。

 ところが沖縄の人にとってスキヤキと言えば、一人前がちゃんとお皿にたっぷりのって出てくる定食の定番です。

 特に昔のABCDではスキヤキが有名で「きんじょうにスキヤキ食べに行こうぜ」なんて声をかけていたようです。お店によって違いもありますが、タバスコやホットソースをかけて食べるのもちょっと流行ったようですね。

Aサインのあるお店です(レプリカ)

Aサインのあるお店です(レプリカ)
Aサイン(A Sign)とは、本土復帰前の沖縄において米軍公認の店舗に与えられた許可証のことです。

 1953年に制度が発足し、米軍による衛生基準に合格した業者に与えられていました。Aサインの「A」は「Approved(許可済)」の頭文字で、公認の店舗は許可証か「A」の表示を店頭に掲げて営業しました。

 1958年に権限を琉球政府に移譲しましたが、1962年に再度米軍に移管されました。衛生基準はかなり厳格で、店舗はコンクリート造りであることなど多額の設備投資が迫られたほか、従業員は週1度の検査が課されるなど厳しい運用だったそうです。

 沖縄返還直前の1972年4月15日に廃止されました。